Osamu

もしも建物が話せたらのOsamuのレビュー・感想・評価

もしも建物が話せたら(2014年製作の映画)
4.2
わたくし、建物が好きです。美しい形を観るのが好きなんですね。建物は何らかの機能を持っているわけで、美しさと機能の両方を併せ持つところに魅力を感じるのです。

この映画、好きです。

建物への愛を感じる映画。
6つの美しい建物と人間、自然との関係を映すドキュメンタリー。

建物はそれ単体では成り立たない。それを使う人がいて初めて存在する意味が成立する。そして、使う人の想いが建物の機能にマッチした時にその建物は美しくなる。更に言うと、建物の美しさには、それが建つ自然環境や建築家の設計意図や想いとも関係がある…。

そういうことを語りかけられたのだと思います。

演出を効かせているので、ドキュメンタリーと言うよりアート作品と言った方がよいかもしれません。

建物が話せたら…というくらいだから、かなり観念的です。眠気に誘われます。音楽も心地よくて。

でも、寝ていい映画なんじゃないかと思います。美しい映像と音楽に包まれて、気持ちよく寝る、そういう楽しみ方もある気がします。そうなってしまう、気持ちいい映画です。1本20〜30分のオムニバスですので、途中で目が覚めたところからのリカバリーもし易いですし。

ですから、思う存分リラックスできる休日昼間の鑑賞をオススメします。
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