トルストイの代表的作品「アンナ・カレーニナ」(1877)の二度目の映画化。監督は「肉体と悪魔」(1926)のクラレンス・ブラウン。
1870年代ロシア。政府高官カレーニンの妻である美貌のアンナ(グレタ・ガルボ)は、貴族将校ヴロンスキー(フレデリック・マーチ)と許されぬ恋に落ちてしまう。。。
同原作映画化の1948年版(デュヴィヴィエ監督×ヴィヴィアン・リー)に引き続いて鑑賞。冒頭の男性マッチョ社会の描き方が面白くて期待したが、後は総じて1948年版の方が好みだった。本作の中で最重要な“二人が恋に落ちるシーン”に熱量が感じられなかったため、その後が全て上滑りに感じてしまった。
※「アンナ・カレーニナ」の最初の映画化は、同じくグレタ・ガルボ主演のサイレント映画(1927)。相手役は「肉体と悪魔」(1926)に続く名パートナー、ジョン・ギルバートで、アメリカ向けに何とハッピーエンドVer.が作られて公開された。