ブタブタ

超・暴力人間 デラックスのブタブタのレビュー・感想・評価

超・暴力人間 デラックス(2014年製作の映画)
4.0
~『白石晃士の続・名古屋征服宣言』にて鑑賞~
コンビニとかでよく売っている「実録犯罪」雑誌のオマケDVDの撮影をする白石監督。
どこかの山の中でインタビューを受ける自称・正義の味方と言う男=江野祥平。
インタビュアーの女性ライターにセクハラざんまいの口に出すのもはばかられる卑猥な罵詈雑言を浴びせつつ、突然これから仕事=処分する“しょぶる”を実際に見せると山の奥に入って行く...
『オカルト』で地獄へ行った江野祥平が復活したと言うよりも彼は永遠に終わる事のない煉獄の中にいるのでしょう。
『超・悪人』『殺人ワークショップ』そして『コワすぎ』いくつもの平行世界を行き来しつつ暴力と殺人を振りまく江野祥平は既に修羅や悪鬼と化しているのか。
山の中で江野祥平に“しょぶられる“2人の人物は監督によると過去2作の「暴力人間」のあの二人組でもあり、江野祥平に永遠に殺され続けるループする世界の住人であるとの事。
貞子は永遠にあの井戸を登り続け、伽揶子はあの家の階段をいつまでも降り続けている煉獄の住人であり、江野祥平もまた終わる事のない暴力と殺人の世界をさまよっていて、時折こちらの世界にやって来ては白石監督(田代カメラマン)やいつものメンバーと出会いや別れを繰り返している。
江野祥平が貞子や伽揶子と対決する時は来るのか?

あと江野祥平の最初の全身黄色の衣装と次のピンクの衣装、監督もこだわったそうでフィギュアで欲しい程キャラクターとして完成されてます。
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