YutaOgata

ステキな隠し撮り~完全無欠のコンシェルジュのYutaOgataのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

邦画コメディとしては見本のような出来わかりやすい群像劇で、セットのチープさ逆に舞台を見ているようでマッチしてる。

序盤の落ち武者の存在を初めて見せる場面では、プロローグのような場面なのでついついアップテンポに詰め込んでしまいがちなのだが、この作品ではしっかり描いていて、チープではありつつもホラーテイストな要素を盛り込んで入りので落ち武者が出てきた時の印象が強く感じる。

中盤にかけては、幽霊の存在がどういう物であるか、作品の中でどのいうな影響を持っているのかなど、立ち位置や設定をしっかり描いているのでその後の展開が非常に飲み込みやすい。

終盤にかけて登場人物が一体となっていく感じ、コメディ要素を崩さないまま、試練となり得るちょっとポップな悪役を差し込んできて、最後にはアクの強過ぎないほんのりとした感動があって押し付けがましさがない、大衆向けの娯楽映画としては非常に完成度が高く感じた。

物語の絶妙さや複線の張り方は三谷作品の特徴だと思います。
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