コマミー

リメイニングのコマミーのレビュー・感想・評価

リメイニング(2014年製作の映画)
3.0
【ディザスターと信仰】


[気まぐれ映画レビューNo.135]



ソニーには"AFFIRM FILMS"と言う、"クリスチャン映画"専門の子会社がある。私が鑑賞した作品だと、トム・ハンクス主演の「幸せへのまわり道」がちょうどこの会社の作品である。クリスチャン映画に興味を持って、どんなものがあるのだろうと迷ったら、この会社の作品から始めてみるのも良いだろう。

この一見そうは見えない本作も、この会社が参加し、ちゃんと"新約聖書"の"黙示録"を題材に描いているディザスター作品である。

だが本作のポイントの1つとして、"信仰"がテーマであるが故に"災難が降りかかる人間が限られている"という事だ。信仰する人、しない人によって、運命がガラリと変わるストーリー背景となっていたのだ。
なぜなのだろう…作り自体は安っぽいのだが、この世に数多とあるディザスター作品よりも"残酷"に描いているように見えた。世間はこの頃は、「イン・トゥ・ザ・ストーム」に客足が入っていた頃である為、本作に目がいく人は少ないであろう。しかし、本作は別の意味でとても残酷に描かれている為、新感覚ではあるのである。

ディザスターと信仰の組み合わせによって、安い作りながらも特殊な恐怖を描いていた本作。あまり高い評価は出来ないが、いつもと違う視点で鑑賞する事が出来るディザスター作品だった。

クリスチャンが絡んでくる作品の中では、割と軽いノリで観られる作品だと思います。
コマミー

コマミー