えりみ

君が生きた証のえりみのネタバレレビュー・内容・結末

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWで
この監督(役者)のイメージは米ドラマ「シェイムレス俺たちに恥はない」のロクデナシのイメージしかないので、まさかこんな奥深い映画作ってくるとは予想外デシタ、しかもこれが1本目!?
予想外といえば話の展開もそう。最初に事件が起こってえ?となって中盤お墓のところで更にえ?え??となって、最後のライブでえぇぇぇ(ノ_-。)
と3回もびっくりさせてくれました。
バンド経験者ちゃうし「はじまりのうた」ではさほど心動かされなかったのに、今作の音楽はどれも響いてyoutubeでヘビロテ♪楽器ひとつ弾けないド素人でも、音楽って力もってるなぁと思いました。

私が「メイジーの瞳」を見たときに感じた胸糞悪さを、この映画をみて感じる人いるでしょう。いっそ「葛城事件」みたいな作りなら・・・アメリカ人はあんな映画作らんか。
でも個人的にはいいと思うんです、こんな映画があっても。しかしこの映画、アメリカでよく公開(したのか?)出来たなぁとも思いました。
事件を掘り下げない潔さ(絶対バッシング食らうのに)、加害者の家族も被害者家族と同じ人の親として描く(しかも償いに身を捧げたりはしない~息子が何を考えどうして事件を起こしたのか理解出来ないから?~)映画なんかみたことなかった。

ミスリードかと見直してみれば自分の思い込みやったり、ローレンス・フィッシュバーンが脇で効いてたり、息子は取り返しのつかないことをしてしまったけど親父は立ちションか騒音・走路妨害程度で鬱憤を晴らす対比とか、プレゼンの名手だった広告マンが人生のアドバイスが下手(ベタ)など、ストーリーも演出もツボにハマりまくっていうことないんですけど唯一のマイナス点はセレーナ・ゴメスの起用・・・別に要らなくない?大学一の別嬪さんと付き合ってたって設定ならまだしも。

わけあり家庭で育ったナイーヴな若者を好演してたアントン・イェルチン、JJエイブラムス版「スター・トレック」でもいい味出してたしシリーズも楽しみにしてたのに亡くなってしまい残念です。。。
えりみ

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