kuu

マリリン 7日間の恋のkuuのレビュー・感想・評価

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)
3.9
『マリリン 7日間の恋』原題My Week with Marilyn
製作年2011年。上映時間100分。
クラークの回想録『My Week with Marilyn』『The Prince, the Showgirl and Me』(共に既読)をもとにした英国映画。
『王子と踊子』の撮影のためロンドンを訪れたモンロー。
初めて体験する海外での撮影のプレッシャーと、夫との確執により仕事に集中することができずにいた。
さらに演技方法でオリビエとも対立し孤立してしまったモンローは、ただひとり的確な助言をくれた第3助監督のコリン・クラークと親密に。。。
再視聴。
ノーマ・ジーン・ベイカーって云われてもとピンとこない。
しかし、彼女の芸名のマリリン・モンローを聴いて知らない人はいいひんのとちゃうかなぁ。
小生はマリリンに関する本は数冊よんでるが、これは、興味深い内容やった。
何故なら、ミシェル・ウィリアムズが演じるマリリン視点の映画じゃなく、エディ・レッドメイン演じるコリンの視点で色んな出来事が描かれているからっす。
監督たち製作者たちは『マリリンとの7日間』を通して、コリンが出会った人々や出来事で自身の成長の姿を描きたかったんやと思う。
『007』シリーズ3代目『M』のイメージが自分はどうしても消えないジュディ・デンチが演じてるシビル・ソーンダイクの温かな心や、
ケネス・ブラナーが演じるサー・ローレンス・オリヴィエって名監督の言葉や行動すべてがコリンの成長の肥やしになってるんじゃないかと。
その成長の糧の一つが、美しき歌姫マリリン・モンローとの羨ましい7日間の艶事なんやろと思う。
でもまぁこの映画が上映された時はミシェル・ウィリアムズかマリリンを演じるって知ったら皆の目はどうしても彼女に注目が集まったんやろけど、
今のエディ・レッドメインの人気なら、人々の意識はミシェル・ウィリアムズの演じるマリリン・モンローだけに向けられるんじゃなく、 
エディ・レッドメイン目当てで観れる人も多いやろし、コリン目線でよく映画を鑑賞出来ると思う。
しかしまぁ、ミッシェルの演技力の高さを感じさせる映画やと云うこと間違いなし。
ただ、云い換えれば、この映画の原題『my week with MARILYN』ちゅうことを踏まえてマリリン・モンローを演じるミシェル・ウィリアムズを観るためだけの映画やとすっと、小生は不十分な映画やと感じるかな。
まぁどないにせよマリリンファンだけじゃなく、ミッシェルやエディのファンなら観て損をすることはないんちゃうかな。
kuu

kuu