幕のリア

ポルノ時代劇 忘八武士道の幕のリアのレビュー・感想・評価

ポルノ時代劇 忘八武士道(1973年製作の映画)
4.3
橋の上で捕物に囲まれる無頼者。
白刃と白刃が交わり飛び散る閃光。
白刃が肉体を切り刻み飛び散る血しぶき。
派手な効果音に合わせ、その閃光や血しぶきがオープニングクレジットの文字へと踊る演出。


忘八者。
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 (てい) の八つの徳目のすべてを失った者。
郭 (くるわ) 通いや遊女屋のことを指す。

荒唐無稽な吉原での陰謀話。
「子連れ狼」同様、小池一夫先生原作。
明日死能(あしたしのう)演ずるは丹波哲郎。

刀さばき、殺陣、アクション、音楽、陰影、構図、顔面への寄り、特殊メイク、焔、乳房。
石井輝男の炸裂するセンスに、色とりどりのジェリービーンズで溢れた湯船で溺れるような快感。

見どころを書き出したらキリがない。
鬼才を語り尽くす語彙を持ち合わせていない。
ギブギブ。

大人のための超娯楽傑作。

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予告編はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=_m5QbvpKhDs

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音楽は、鏑木 創(かぶらぎ はじめ)。
銀座の恋の物語、悪名シリーズ、兵隊やくざシリーズ…

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2022.5.28
丹波哲郎生誕百年祭
@新文芸坐
幕のリア

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