ほぼ同時期制作の『アイ・イン・ザ・スカイ』と比べると、本作はワシントンを巻き込むポリティカルサスペンスの要素は少なく、ドローンパイロット個人の内面にフォーカスしたもの。
アルカイダ兵と主人公ら空軍兵士らが住む居住地について、交互に空撮でズームイン、アウトを繰り返す。恐怖が支配する地域とのどかで平和なマイホーム。皮肉が効いた描写だ。
鬱々な展開で終わらせず、正義の鉄槌を繰り返すショットでまとめたあたりは、いいセンスをしているなと感じた。
あのまま終わったらドローン操縦兵士の立場がないからね。まあまあ。