文章にするのめんどくさいので走り書きだけ残しときます、ネタバレ注意！モテとアイデンティティの狭間で揺れ動く女には響くところがあるし、是非そういう人には見てほしいな。
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「可愛くなきゃ見てももらえない」「かわいい」がすべてなのか、実際第一印象はもちろん大事だし良くなければ土俵に登れないのは事実だけど、そういう女につられて寄ってくる男は薄っぺらい奴らばかりだ。(会社の大塚くん？)
「かわいい」はあくまでも土俵に登る手段だった
主人公は可愛いことが全てだって生きてきて、会社・好きな男から拒絶される。意図して「かわいい」をやっているから、自分が自分を可愛いと思っていない時に可愛いと言われることはない。そんな時に現れたのがあのアクセサリー職人男だった。
「普通のキリコちゃんの方が良いよ」単純にぶりっ子女への嫌悪感から言ったのか、少し素を出してくれるようになった女の子への助言として言ったのか、はたまたオトそうと狙って言ったのか
何にしろこの手のマジでめんどくさい女、にこんなこと言ったらそりゃ惚れるでしょ。本当の自分を見てくれる、見ようとしてくれてる、運命の人かなって思う。ぶりっ子しないで男の人と過ごすのはとても楽で、ぶりっ子しなくても相手にしてくれる自分を見てくれる男の人がすごく気になっちゃう
最後に会社の元後輩に「私あなたの彼氏とやったよ」って言ったのはキリコの精一杯の優しさのつもり。(とはいえひどいけど) 女の子から絶対的に嫌われる性格と生き方してるのに、最後の笑顔はスッキリとした満面の笑みで、少しかっこいいな、と思った。
「かわいいだけじゃダメみたい」というふぇのたすの楽曲が作品通して一貫してるんだけど、この話を見ているとキリコのモノローグで登場する「女の子は可愛いだけで生きていけるんだ」が本当は正しいと思った。生きていけるんですよ、「可愛い」だけが通用する男の人と生きていけば良いんだもん。
キリコはそうはいかない、それは幸せじゃない。ここは「港区女子」「パパ活女子」と違って彼女に共感できるところ。キリコは結局は「自分が好きな男の人から愛してほしい」だけなんだから。
今の女子にこの映画が届くためには、逆にその要素があった方が面白かったかなぁと思う。物質主義というかハイスペ市場主義なバリキャリモテ女、みたいなのを登場させてキリコと戦わせて欲しかったなぁ。
