《義を貫く男の哀しい生き様…》
”スカーフェイス〟のあのコンビが再び!
ブライアン・デ・パルマ×アル・パチーノで贈る、哀愁漂うハードボイルド物語。
トム・ハンクスの世界に行く前に、やはり大事な作品を…
フォロワーさんに刺激を受け、
DVD所有で久々の再鑑賞!
”カリート・ブリガンテ〟
名優アル・パチーノ演じる主人公のこの名前。初鑑賞の時から約20数年ほどフルネームがずっと頭から消えない…
”カリート〟ではなく、
”カリート・ブリガンテ〟なのだ…
(笑)
カッコよく響きがいいのもあるのだろうが、やはりこのキャラクターがとても魅力的で印象に残っているからだと思う。
いきなりオープニングからスタイリッシュな映像で魅せてくる!
ブライアン・デ・パルマのこだわりが冒頭から感じる。
バレエをする昔の恋人ゲイルを、ビルの屋上で雨に打たれながら見つめるカリートの姿が愛おしい…
情緒溢れる、この特筆すべき演出には、恥ずかしながら今更気づいた…(苦笑)
これがブライアン・デ・パルマの真髄なのか…⁉︎
”スカーフェイス〟以外の彼の作品はあまり合わなくて、彼の代表作で名作といわれる”アンタッチャブル〟さえも、さほど評価していない自分としては、映像作家としてのブライアン・デ・パルマをここでは評価したい。
自分が思うに群像劇よりも、1人の人間に焦点をあてた物語が彼には合っているのかもしれない。
悪徳弁護士でカリートの盟友・クラインフェルドを演じるショーン・ペンの髪形が…(笑)
こんなショーン・ペンも新鮮でいい。
奥深さはないけど、わかりやすいスムーズな展開だから、物語に入り込める。
電車から駅へのクライマックスシーンが最大の見どころで、
スリリングさに拍車をかけるカメラワークが秀逸!
そして…
切なくも美しいラストからのエンドロールに心が奪われる。
全盛期のアル・パチーノの魅力を味わえる作品で、自分にとってブライアン・デ・パルマの最高傑作‼︎
”カリート・ブリガンテ〟
これからもずっと、記憶に残る名前になるだろう。