きまぐれ熊

クリムゾン・ピークのきまぐれ熊のネタバレレビュー・内容・結末

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゴシックホラーかと思ったらバチバチのスプラッターやんけ!
しかも表現が痛え!!!ナイフをそんな場所に刺すことある???

トムヒドルストンの時点でどこからどう見ても信用できないのに、勘付いた父上の嗅覚や検死しようとした幼馴染という安全装置を振り切って自ら騙されにいく主人公はアホなんか???
彼女に全く共感できないし、トムヒの感情も読みにくいしで入念なベッドシーンはなんで用意したんや
どう考えてもブラコン丸出しで嫉妬を隠さない姉上の方が見応えあるよね
幽霊よりぶっちぎりでこえーし真の主役と言っても過言ではない
むしろ幽霊は見た目のグロさに反して健気さを感じるまである
デザインの造形はディズニー系というかキングダムハーツ系?ちょっとグロかわ。パンズラビリンスに通じる一貫性は感じる

まあストーリー面は、なんて事ないおとぎ話を薄く引き伸ばしたような感じなんだけど、メインディッシュは屋敷の内装・衣装・幽霊のデザインなのでその点においては満点
加えて血液のようなクリムゾンピークの赤黒い土と真っ白な雪のおぞまし美しいコントラスト
更にワンコのかわいさが屋敷のおどろおどろしさを引き立ててるのもいい

ところでこの映画、なんなら幽霊いらないですよね?
結局物語に何の作用もしてないし
いやむしろ、ラストの演出を見るに幽霊は実は居なかったってオチなのかな
現実の体験に幽霊部分だけ盛ったって考えるとしっくりくる
って事はゴシックですらないただのスプラッターじゃん!

ていうか犬はどうした犬は
もしかしてあれも小説で付け加えた要素なんか???てっきり犬は幽霊だと思ったんだけども...そらこんな作り方じゃ姉弟が作家性を酷評するのも分かるぜ...
名前も変わってない事から推測するに結婚もしてないようで幼馴染はめっちゃ不憫だし、最後までピンとこない主人公だったわ
きまぐれ熊

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