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My Dinner with Andre(原題)のInoriのレビュー・感想・評価

My Dinner with Andre(原題)(1981年製作の映画)
3.1
登場人物の2人が一回の夕食中に会話しているのを聞いているだけの映画。知人に私が『ビフォア~三部作』が好きだと話したら、勧められた一作。周りの状況が一切変わらないので、つまらないと言えばつまらない。途中で何度も眠くなった。しかし『ビフォア』シリーズが男女の会話なら、こちらはおじさん2人の会話なので内容もなかなか違って面白い。話の半分くらいは演劇とか小説とかの話が多いが、人間とはとか今この時を生きるってどういうことかとか大切なことってなんだろうみたいな、哲学っぽい話が多い。ウォリーが「毎日請求書を払ったり家賃を払ったりして、それでもやることを淡々とこなし、朝飲むコーヒーを美味しいと思う。そういう幸せじゃダメなの」みたいなことを言ってて、すごく親近感を持った。あとNYを出たいと思いながら出られない人の話。私は常々LAを出たいと思いつつ、なんだかんだ言って出られないでいる…。

こんな会話ができるディナーを、私もできるだけ友人とともに持ってみたいものだと思った。
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