YYamada

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男のYYamadaのレビュー・感想・評価

3.4
【追悼チャドウィック・ボーズマン】
 ◆ファンクの帝王:
  ジェームズ・ブラウン (1933-2006)

〈見処〉
①帝王の半生を知らずとも
・「ゲロッパ!」でお馴染みのジェームズブラウン(JB)の半世紀~生い立ちから、晩年のライブ迄を描く伝記映画。
・人間JBの自信と信念、驕りによる親友との別離と再開を描いている。
・デッドプールのように、鑑賞者に語りかける『第4の壁』をJBが行う演出は、なかなか斬新だ。
・実在の人物としてリトル・リチャードとローリングストーンズが登場。うち、ストーンズのシーンは物語に全く必要ないが、カットされず残っているのは、本作のプロデューサーがミック・ジャガーだからだろう。
・JBのマネージャー役はダンエイクロイドが演じている。JBが落ち目時代に出演し、再ブレイクのきっかけとなった『ブルースブラザース』を主演していたのがエイクロイドだけに因縁を感じる。

②Cボーズマンの圧巻演技
・16歳から63歳までのJBを演じるのはチャドウィック・ボーズマン。
・実物は、もっと短身でずんぐりむっくりのイメージがあるJBだが、独自のフットステップやシャウト歌唱、南部訛り、出っ歯の表情や髪型まで見事に再現しており、圧巻である。
・本作公開時のボーズマンは30代後半。抜群の運動神経、『ブラックパンサー』だけのことはある。

③ライブ!ライブ!ライブ!
・原題『Get on Up!』は70年代の代表曲「 Sex Machine」のワンフレーズから。
・本曲を含め、多数のゴスペル・ファンク・R&Bのライブシーンが登場。
・自分はあまり詳しくないが、『ロッキーⅣ』の「リビングインアメリカ」は未登場で残念だ。

④苦言も言いたくなる
・とにかく長い!また、各時代のシーンが交互に登場してくるが脈略がなく、何を意図しているか意味不明。
・チャドウィックボーズマン主演作でなかったら視聴しなかったかも。
YYamada

YYamada