さとう

アラビアの女王 愛と宿命の日々のさとうのレビュー・感想・評価

2.9
史実ではロレンスよりもアラビアに影響を与えたように見えるけど、これまで映画で描かれなかったマイナーさには納得がいく。
気高さと美しさだけが武器で、各部族を訪ねる動機は曖昧だし、ただただ観光しているだけに見える。だから、ロレンスほどの情熱やカリスマ性は感じられない。途中挟まれる悲恋も、アラビアの地の厳しさに見合っていない。

広大な砂漠、純白のラクダ、彫刻のようなアラブ人男性、そしてニコール・キッドマン演じるガートルード。随所に美しさを感じる映画でした。壮大な音楽も素敵だけど、比較対象が『アラビアのロレンス』じゃ相手が悪いね。
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