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ホーンズ 容疑者と告白の角のadeamのレビュー・感想・評価

2.0
アレクサンドル・アジャがジョー・ヒルの原作をダニエル・ラドクリフ主演で映画化した怪作。
恋人殺しの疑いをかけられた青年の額にある日突然角が生え、不思議な能力が宿ったことから、その力を使って事件の真相を解明しようとする物語です。
能力の設定がフワッとしているので後出し設定の感は否めず、特に終盤畳みかけるように話が飛躍してしまう展開には空いた口が塞がらなかったです。
フレンチスプラッタの快作「ハイテンション」で名を上げたアジャのイメージを裏切るブラックユーモアやファンタジー的な要素、さらに無駄に長い幼少期のシーンのジュヴナイル感までミステリー仕立てのストーリーに盛り込んだごった煮ぶりは良くも悪くも個性的でした。
美貌の衰えないヘザー・グラハムや存在感抜群のデヴィッド・モースは出番も少なく無駄使いに思え、やり切れなかった要素は削って90分台に収めるか、逆に30分×5話くらいのテレビドラマシリーズとして作ってくれたらもっと楽しめたかもしれません。
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