Sean

沈黙ーサイレンスーのSeanのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.0
宗教、特に異国の地でのキリスト教がメインテーマの本作。
(※ちなみに私はクリスチャンではないので認識齟齬とかあれば申し訳ないです)

一言で言うなれば、難しい…この作品
登場人物全員の言い分が納得できるからより妥協点がわからない。
多分そういった矛盾を抱えながら、人も国も動いていくのかなと
ラストシーンの荼毘に伏せられるシーンも恐らくは主人公が日本に来てから懐き続けた疑問・葛藤を表しているのだろう。
なにせ難しく消化不良のまま書いているが、ことあるごとに主人公が言われた下記のような言葉、
・元から信仰は持っており、あなたの真理とやらはあなたの国では正しいかもしれないが日本では違う
・すべてのものに神を見出すから一神教は相容れない
・心の中で見下しているから教えるだけで、こちらから学ぼうとしない
はとても心残った

上2つは日本以外の他の国でキリスト教がいかに広まったかを考えるとそのとおりに思える。
それを知った上で3番目のお互いに教え合い学び合うという心が抜けたら平行線で戦うという結論に至ってしまう。
過去に教訓を先人が地を流して残してくれただから、しっかりと学び合う姿勢を持ち、完全に同じに染まるわけがないという至極単純なことを忘れないようにしていきたい。
タグになんとなく親しそうな考え持った作品も記載(備忘録
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