ハレルヤ

陽のあたる教室のハレルヤのレビュー・感想・評価

陽のあたる教室(1995年製作の映画)
4.2
元バンドマンだった主人公が渋々始めた高校の音楽教師。ゼロから始まった彼の音楽教師としての30年間を描く感動ドラマ。

最初は音楽を教えるのもままならなかった主人公でしたが、一人一人としっかり向き合ううちに、やがて教えることの楽しさに触れ、生徒と共に成長していく様子が丁寧に描かれていました。

その中では生徒の成功もあれば、ベトナム戦争で教え子が亡くなるという悲劇もある。教師同士のエピソードも印象深い。

家庭と仕事との間で苦悩する場面もあり、難聴を抱える息子との関係もギクシャク。そんな中彼が開いた聴覚障害を持つ子供たちへ向けたコンサート。

ジョン・レノンの「ビューティフル・ボーイ」を手話付きで息子へ向けて歌うシーンを見て、心動かされない人はいないはず。

そんな様々な出来事を経て、ラストで開かれる引退セレモニー。これほど賛辞を受けて、仕事の最後を締め括れたら、どれほど幸せか。余韻が深く一晩中浸れそうです。

公開した時期、舞台となっている時代が近いこともあってか「フォレスト・ガンプ」を思い出すような感動でした。2時間20分があっという間。リチャード・ドレイファスの見事な演技にも拍手!
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