良い気持ちで観終えられました。
お仕事映画としても生き方映画としても、友情映画としてもとても良い映画でした。
会社の問題も色々、家庭の問題も色々起こるけど総じて大団円。
嫌な人もほとんどいない……たぶん浮気を知ってたであろうママ友くらいか、嫌な人。
ベンが紳士でした。
観た人は100%、こういう年配者になりたいと思ったはずです。性別は違うけどわたしもそう。
年上なんだと驕らないし、自分の価値観を無理に押し付けないし、年下からも学ぶし、ユーモアも忘れない。
同僚たちも素敵。年配者だからと邪険にするでもなく下手に出るでもなかった。なんなら三人衆は紳士な感じを取り入れてて、デイビスは最終的にジャケットスタイルで出勤してた。
お互いに、尊敬しつつフラットに接してるのが良い職場だなと思いました。ジュールズ一家にかなり肩入れしてはいるけど、ベンはみんなのおじさんポジション。
ちょっとは、「おじさんが気持ち良くなるファンタジー映画かもしれん」とか思ったけど、だからと同じことしたいと思っても無理があるので、、、
現実だと、価値観を無理に押し付けるし驕るし(よくわからないポイントで店員さんとかに怒ったり昔語りして悦に入ってる人よく見かけます…店員さん仕事中だからせめて手短に！)、若い子に全く下心無く接するなんて出来ないと思う。
わたしの年齢でも、「若い子の感覚わからん」と思ってしまうけど、たぶんお互いさまなので面白がれるといいなと思います。
意外と、自分にもフィットするやつがあるかもしれないし。
年齢が上がるのが全く嫌じゃないけど、ますます楽しみになった映画でした。フィオナも軽やかで素敵だったな。
ジュールズとベンの別れの挨拶がさよなら、なのも好きでした。監督さんにとって温かいイメージがある言葉らしい。
太極拳してるとこも…太極拳は日本じゃないけど。小学生の時に体育で太極拳してたのは今考えてもちょっと面白い。
