福福吉吉

フルスロットルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

フルスロットル(2013年製作の映画)
3.5
2018年のアメリカ、デトロイトには高い壁で隔離された無法地帯「ブリックマンション」があった。ブリックマンションのギャングに爆弾が盗まれたことにより、潜入捜査官のダミアン(ポール・ウォーカー)が爆弾の解除を命じられる。ブリックマンションの内部に詳しい者として囚人のリノ・デュプリー(ダヴィット・ベル)を協力させるため、ダミアンは囚人と偽ってリノとともにブリックマンションへ侵入するのだが...。

リメイク元「アルティメット」鑑賞済みです。

ストーリー展開はテンポよくスピーディに進んでいき、アクションも多彩であるので、時間を気にすることなく最後まで観ることができました。

最初にリノのアクションシーンがあって、マンションの中をアクロバティックに移動していく常人離れした身体能力が目を惹きます。その後、ダミアンの麻薬組織への潜入捜査のシーンに変わり、ダミアンの命知らずのアクションと優秀さを確認できます。

また、ダミアンのカーアクションがふんだんに盛り込まれており、優れた運転技術で敵を置き去っていく様子は楽しかった。

ダミアンとリノが行動をともにするようになりますが、二人のアクションがシンクロするシーンは少なく、どちらかというと超人的なリノの行動に無理やりダミアンがついていく状態に見えました。また、二人の関係は馴れあっておらず、時には闘って一方の行動を阻止する姿勢を見せていて、それぞれの信じるものに従って行動しているところが見えて良かったと思います。

リメイク元「アルティメット」とストーリーがほぼ同じであり、売りであった限界まで身体能力を駆使したアクロバティックなアクションは少なくなっているため、観ていて何か足りない感じがありました。多分、「アルティメット」を観ていない方は自然に楽しめると思います。

リメイク元と比較せず、本作のみをもって考えれば十分に楽しい作品になっていると思います。

鑑賞日:2022年12月20日
鑑賞方法:BS/CS BS日テレ
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