るい

百円の恋のるいのネタバレレビュー・内容・結末

百円の恋(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ボクシング映画はジャンルの中でも屈指に好きなのでいつかはこの映画を観ようと思ってたものの気が進まなくて見ていなかった。

登場人物は負け犬ばかりで特に主人公の女性は生活もだらしなく30歳を過ぎて実家に引きこもり仕事もせず毎日何も生き甲斐もなくただ生きている。これ以上ない負け犬。そんな負け犬がひょんなことからバイトを始めて一人暮らしもスタート。好きな男が出来て好きな男がやっていたボクシングに関心を持つ。好きな男からも逃げられ本当の意味で何もなくなり男を見返す上でも忘れる意味でもボクシングと向き合い、恐らく人生で初めて無我夢中で一つのことに取り組む。そして、努力が実りボクシング試験にも合格し、試合にこぎつけて初めての試合から彼女は今までに感じた事のない自分の感情を知る。


作品はシンプルそのもの。底辺の主人公が一つのキッカケから人生で初めての努力をして、そこから人間としての魅力を上げていく過程が面白い。その魅力は家族にも伝わり、ボクシングで指導してくれてる方やボクシングを好きになるキッカケを与えてくれた男にも伝染する。

人の生き方は顔や言動に出る。生き方の大切さを教えてくれた作品。観てよかったと思う。
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