メイマーツインズ

百円の恋のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.2
《呆れるほどに、痛かった。》

Netflixドラマ”全裸監督シーズン2〟の武正晴監督×安藤サクラ主演で描く人間賛歌。

最近、仕事に育児にと忙しく、なかなか映画を観れなくて…。
前回レビュー作品”全裸監督シーズン2〟で心が満たされ、ちょっと映画脳をリフレッシュ。
Timelineをゆっくり見る時間もなくて、作品別にフォロワーの皆さんのレビューを楽しませていただきました!ありがとうございます😊

この作品は安藤サクラの熱演が評判でFilmarksでも評価が高く、ずっと気になっていた…
”全裸監督シーズン2〟の監督でもある武正晴作品ということもあり、観るなら今というタイミング。Netflixで初鑑賞。


安藤サクラが…炸裂‼︎‼︎

母方の曾祖父が犬養毅元首相、父は俳優・奥田瑛二。”あのこは貴族〟を地で行くような生まれの彼女がここまでの自堕落を表現できるとは恐れ入る…
体型の変化にはビックリで、すごい役作りだ…(汗)
肉体とともに心も変わっていく様は、
まさに”健全な精神は健全な肉体に宿る〟。


”全裸監督シーズン2〟では、武正晴監督のダイナミックな演出に魅せられた。今作も演出が光っている。間の使い方が上手い!観る者を焦らさないスピーディーな展開も自分好み。ボクシング試合のシーンは、リアリティに溢れている。

無気力な人間が、恋がきっかけで生き様を求め覚醒していく姿には心を打たれる。
人間って、環境でここまで変われるんだ…

ラストシーンは、そうきたか〜!
切なくもあり、とても温かい。
意外にも和ませてくれるラストからのエンドロール。この作品の締め方としては最高だね…

安藤サクラを受けとめる新井浩文の力の抜け具合がよく、この作品の重要なパーツになっている。
新井浩文、彼にしか出せない味がある。ピエール瀧は復帰した。
新井浩文の演技をまた観たい…