やむちゃ

ドラゴン/ブルース・リー物語のやむちゃのレビュー・感想・評価

3.5
備忘録
1993.5に香港で鑑賞。

ブルース・リーの生涯と、彼の奥さんリンダを描いた伝記映画。
主演はジェイソン・スコット・リー、監督はロブ・コーエン。

伝記映画としては、なかなか頑張っていたと思う。
ジェイソン・スコット・リーは身体も作って、ソックリさんのモノマネではなく、ちゃんとブルース・リーに近づけようと努力しているのも好印象。
映画としての誇張はあるが、リーの生涯は概ね擦っており、極端な嘘はない(と思う)。
「ドラゴン危機一発」や「燃えよドラゴン」の撮影風景なども、かなり似せて作っているので、その辺はニヤニヤしながら楽しめた。
リーの死因などにはあえて触れず、リーが生きてきたこと、リンダとのラブストーリーが中心で、爽やかなお話だった。

ただ息子のブランドン・リーを連れ去る不吉の象徴として、時折現れる黒尽くめの鎧武者が、いかにもアメリカ的なアイコンだなと残念に思ってしまった。日本と香港、中国の違いがわかっていないんだろうなぁ。
今作公開の少し前に、実際にブランドンが亡くなっており、残念ながら予言が的中してしまっていることもあって、このシーンの度に劇場はなんとも言えない空気になった。
やむちゃ

やむちゃ