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シン・シティ 復讐の女神のYYamadaのレビュー・感想・評価

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)
3.4
【連続鑑賞のススメ】シン・シティ②

◆連続鑑賞の理由
・キャラクターが多数登場。忘れぬ前に次作を見るべき
・複雑な時系列を理解するため、必然的に連続鑑賞に陥ってしまう

〈見処〉
①前作の前日譚も「オムニバス」
・『シン・シティ 復讐の女神』(原題: Sin City: A Dame to Kill For)は、フランク・ミラーによる『シン・シティ』シリーズの2冊目である『A Dame to Kill For』を原作とした、2014年公開のクライム映画。
・2005年の映画『シン・シティ』から9年ぶりの続編であり、本作もロバート・ロドリゲスとミラーが共同監督を務めている。
・前作同様に、本作もオムニバス形式となっているが、多くのエピソードが前作の前日譚となっている。

◆EP1: "Just Another Saturday Night"
・主演: ミッキー・ローク
・共演: ジェシカ・アルバ
・概略: 虫の居所が悪い用心棒のマーヴに対して、裕福な街の若者達が因縁をつけるが…。

◆EP2: "The Long Bad Night"
・主演: ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
・共演: パワーズ・ブース、ジュリア・ガーナー、クリストファー・ロイド、レディー・ガガ
・概略: ギャンブラーのジョニーはシン・シティの大物ロアークにポーカーの大勝負を仕掛け大勝も、メンツを潰されたロアークの怒りを買い半殺しにあう。それでも心は折れないジョニーは、再びロアークにポーカーを挑む…。

◆EP3: "A Dame to Kill For"
・主演: ジョシュ・ブローリン
・共演: エヴァ・グリーン、ロザリオ・ドーソン、デニス・ヘイスバート、レイ・リオッタ、ミッキー・ローク
・概略: 探偵のドワイト・マッカーシーに、元恋人のエヴァ・ロードから連絡があり、億万長者の夫ダミアンからの幇助を依頼されるが…。

◆EP4: "Nancy's Last Dance"
・主演: ジェシカ・アルバ
・共演: ブルース・ウィリス、パワーズ・ブース、ミッキー・ローク
・概略: ハーティガンが命を落とした日から、4年後のナンシー。身を持ち崩していく日々を送りながら、ロアークに復讐の機会を伺っていたナンシーに好機が訪れる…。

②複雑な時系列
前作、本作のエピソードを時系列で並べると…(一部、同時並行を含む)
1️⃣1作目:EP3"Yellow Bastard"
  (ブルース・ウィリス)
2️⃣2作目:EP1"Just Another Saturday Night"(ミッキーローク)
3️⃣2作目:EP2"The Long Bad Night"
   (ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)
4️⃣2作目:EP3"A Dame to Kill For"
   (ジョシュ・ブローリン)
5️⃣2作目:EP4"Nancy's Last Dance"
  (ジェシカ・アルバ)
6️⃣1作目:EP1"Hard Good Bye"
  (ミッキー・ローク)
7️⃣1作目:EP2"Big Fat Kill"
   (クライヴ・オーウェン)

・上記のとおり非常に複雑。かつ9年ぶり続編の本作では、金色の義眼「マヌート」
が、故・マイケル・クラーク・ダンカンからデニス・ヘイスバートに、殺し屋「ミホ」が、デヴォン青木から、ジェイミー・チャンにキャストが変更されており、少々ややこしい。
・かつ、前作のクライヴ・オーウェンが演じたドワイトを本作では、ジョシュ・ブローリンが演じるというキャスティングの離れ業も(詳細は鑑賞するとわかる)。

③結び…本作の見処は?
○: 前作テイストは継続、作品質は落ちていない。
○: (好みもあるが)エヴァ・グリーン登場により、エロチック・シーンは増加。
○: 前作の前日譚や同時並行のエピソードは、なかなか興味深い。
▲: 複雑な時系列作品を9年ぶり続編で展開しても、観客はついていけない。連続鑑賞は必須の作品である。
×: 9年ぶり続編を前日譚とするのは配役上無理がある。とくにジェシカ・アルバの容姿劣化は、ちょっと寂しい。
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