ぴろぴろ

海街diaryのぴろぴろのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
3.8
花火は見上げて観るばかりで、海に映る花火は観たことなかったな。 邦画の良さを感じる映画だった。 四季と古い日本家屋、自家製の梅酒。 女3人寄れば姦しいと言うけど、4人集まるとバランスがいいのか どのキャラも良い塩梅に。 「若草物語」も4人だし、谷崎潤一郎の「細雪」や向田邦子「阿修羅のごとく」も4姉妹。 4姉妹って響きもいい。 それぞれ悩みや葛藤は有っても、何気無い日常と何気無い会話が穏やかで爽やかで、手間をかけた豊かで丁寧で大切な生活があって。
鎌倉の自然と四季の移り変わり、特に桜は日本人にとっては特別だと思う。 「この桜を来年も見れるかな」「今年が最後になるのかな」 死を近くに感じると、桜を前に思うところがある。 日本人だからこその感覚。
脇を固める樹木希林と大竹しのぶの存在感、初々しくて真っ新な木綿のシーツの様な広瀬すず、キャストがオールスター感謝祭みたいな豪華さ。 贅沢な映画だった。
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