カフェオレ

狼が羊に恋をするときのカフェオレのレビュー・感想・評価

狼が羊に恋をするとき(2012年製作の映画)
4.7
【100まで数えたら、きっと】

おしゃれな台湾映画。
背景ボケを多用したり、タイムラプスを使ってみたり、台湾の人たちは本当に映像が好きなんだなと実感させてくれる作品でもある。
台湾の街並みも十分に味わえる。
日本以外のアジア映画というだけで敬遠しがちな人にも、是非観て欲しい。

日本では映画祭で一度公開されただけである。
台湾で流通しているDVDも中国語と英語の字幕のみで、日本語字幕付きで観ることは出来ないようだ。
せっかく素敵な作品なのにすごくもどかしい。
僕が字幕を付けたいくらい。

おおまかなあらすじ。
恋人が失踪した主人公の男の子はひょんなことから、印刷屋さんでアルバイトをすることになる。
(台湾では学校や学習塾の近くにテストや教材などの大量印刷で生計を立てる、コピー機が数台置いてある印刷屋さんと呼ばれるお店が点在している)
お得意さんの学習塾でアルバイトをしているのがヒロイン。
イラストレーターを目指していて、変わったこだわりを持つ女の子である。
次第に打ち解けていく二人は、お互いの過去の話を話し始める。

主人公を演じるのは、柯震東。
最も勢いのある若手俳優だ。
少しかっこよくてアホな男の子の演技をさせたら右に出るものはなかなかいない。

ヒロインは、簡慢書。
黒髪ショートがこんなにも似合う子がいるのかと思うほど、華麗だ。彼女がはにかむとみんな幸せになってしまいそうだ。

もっと台湾映画が日本で公開され、評価されたらいいなと切に願っている。

予告編だけでも、是非観て欲しい。