メイマーツインズ

ロンメル ~第3帝国最後の英雄~のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

3.5
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.12】

”連合軍が最も恐れ 尊敬した男〟

第二次世界大戦のアフリカ戦線において”砂漠の狐〟と連合軍に恐れられた、ドイツの名将ロンメルの最期の7か月を描いた物語

この作品、超・超マイナーみたいで…Filmarksでのレビュー数、なんと2桁…(笑)今までのレビュー作品でダントツの少なさ…
今年最後の隠れた傑作シリーズにふさわしい作品(笑)

ロンメルは第二次世界大戦中に元帥まで上り詰め、日本でいえば山本 五十六みたいな国民的英雄だったドイツ軍人。
ヒトラー関連の映画は数多くあれど、ロンメルの人間性にスポットを当てた映画があるとは…
大戦末期のドイツ国防軍の将校たちの苦悩もよく描かれていて、重厚感あるドラマになっている。

”歴史は勝者に作られる〟

どうしても敗けたドイツは悪者みたいな視点になりがち…
ナチス、特にホロコーストを主導したことで悪名高い親衛隊(SS)はしょうがないにしても、国の為に戦うのが使命である国防軍が悪だった訳ではない…
有名なヒトラー暗殺計画”ワルキューレ作戦〟の水面下の暗闘も描かれていて知的好奇心をくすぐられる。
暗殺計画は失敗し、ロンメルの関与が疑われてしまうという展開…

ロンメルのヒトラーやゲシュタポ(秘密警察)との関係性、国防軍のホロコーストに対しての認識度など、歴史好きなら興味深く楽しめる作品です。

ロンメルが命を賭して守ったドイツ軍人としての”誇り〟
彼がドイツ第三帝国の”良心〟であったのは間違いない…

今年最後の隠れた傑作シリーズになりますが、来年も隠れた傑作をレビューできたらと思ってます。
来年も宜しくお願いします!