カメラワークと緊迫感は凄まじい🪖
戦場にいる戦士と、幸せが進行する家庭の対比
相反する両者が交互に描かれるのがイーストウッドの得意技でこの映画でも絶妙
それにより、戦場での緊迫感と残されている人々の不安や心配が助長されていく演出が素晴らしい
さすがクリント・イーストウッド‼️
実話ということもありラストシーンはインパクトがある。
なぜこうなったのか?あの帰還兵の描かれてない隠された物語への深みを感じる。
エンドロールの流し方が一流の演出だと感じた👏
主演のブラッドリークーパーの迫真の演技が素晴らしい👏
この映画を見て、アメリカ万歳と受け取りますか?🇺🇸
この映画の戦争の描き方は興味深く、非常に見応えがある。
おすすめ度⭐️⭐️⭐️⭐️
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以下、ネタバレ
実は映画館を含めて3回目の鑑賞、やはり名作
戦争にのめり込んでいく様子と
帰国してからの放心状態
精神を病んでいることはどことなく感じているが、大丈夫だと認めきれていない。
誰から見ても心ここにあらずで大丈夫ではない。
それでも戦地へ志願し、同様に志願する弟と会ったシーンでの主人公は、「戦地へ向かう高揚」が抑えられない様子が描かれる。
弟の言葉は真逆。
少年や女性を殺す
仲間を守るために殺すというスリルと異常性
やられたらやり返す。
戦争の大義名分。
突入して口を割らせた民間人の男とその息子
戦争の英雄、伝説の男はいつの間にか戦争を渇望している自分の正当性、残酷さ、誇りと正義の間で揺れている
最後の戦争シーン
敵のスナイパーを殺すことで、自分たちが居る建物の周りに相手の兵士が次々と集まって来ます。
彼らを殺しまくりますが、自分の攻撃のせいで周りを巻き込み、仲間が死んでしまい、最後取り残されそうになりながらも命からがら逃げ帰ることができた伝説の男
それを思いながらバーで一人、飲んでいる。
家族とも会わずに。
子供の頃の育てられ方
自分の子供に銃の扱い方を教えるシーン
どう見たら良いでしょうか?
帰国後に戦地で負傷をした兵士たちに
英雄扱いされることの戸惑い。
「お互いを助け合う」ために帰還兵に会う。
主人公の男と家族、戦争と平和、正義
哀悼の意を示す国民と無音のエンドロール
言いたかったのはアメリカ万歳や軍事主義への賛同、9.11からの戦争プロパガンダではありません。
英雄、伝説とされた男の物語を通じて、彼への哀悼の意とは別にして、
映画全体から逆に戦争の客観視、間違ってしまった正義、やっと自分を取り戻した男の運命から儚さを感じました。
もう止めよう。とアメリカ国民が思う作品に仕上がってると思います。