九月

アメリカン・スナイパーの九月のレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.6
国家間の戦争が事実としてあくまでも現実的に描かれ、主人公のクリス・カイルが英雄にも悪役にも映らなかったのが印象的。

もともとはカウボーイで民間人だった彼が、9.11をきっかけに米軍に志願し敵地へ赴く。最前線というよりかは、狙撃手として仲間を援護したり、当地の動きや戦況を見て自軍の不利益になりかねない人物を射殺したりする。
今までに観たことのある戦争映画は多くはないものの、時代も今とそれほど離れておらず、これまでに観たものよりも、暮らしのすぐ隣で起こっているという空気感があった。

仲間内ですら「レジェンド」と呼ばれ、正確に狙いを定める彼が仕留めるのは一瞬のことだったと思うけれど、そこには葛藤も。帰国すれば大切な家族も居て、PTSDにも苛まれるなど、私生活との狭間で苦悩する姿も見ていて辛かった。

クリス・カイルのことを知らなかったので、最後の結末にもかなり衝撃を受けた。
九月

九月