あまのうずめ

トワイライト ささらさやのあまのうずめのレビュー・感想・評価

トワイライト ささらさや(2014年製作の映画)
2.6
落語家の優太郎は妻さやと生後間もないユウスケを残しトラックにはねられ死亡する。葬式に死んだと聞かされていた優太郎の父が現れユウスケを引き取り跡を継がせると言う。優太郎は妻子が心配になり師匠に取り憑き逃げろと言う。


▶︎死んでも見守りたい、見守って欲しいという思いの伝わるほんわかとした夫婦の物語。軋轢のある親子の再生の物語でもある。

大泉洋(優太郎)が色んな人に取り憑き、取り憑かれた人が大泉洋になりきるところが可笑しい。そこだけが見所でストーリーはありきたり。序盤にカメラを正面に据え撮った会話劇などの工夫も見られた。ラストの親子の歴史を映像と音楽だけで見せるシーンに涙する人も多いのだろうと想像したが、あれは観客を信用していないシーンだと思ってシラけたし長過ぎた。

感情がワンパターンのさやに関わる熟女の富司純子、波乃久里子、藤田弓子の演技が良い具合に掛け合わさり良い化学反応が見られ、赤ちゃんと子役の寺田心の出演にほんわかされられただけだった。