このレビューはネタバレを含みます
22点、
イラン・イラク戦争下のイラン・テヘラン。
夫・ラジと娘・ドルサと暮らすシデーは、極左団体で活動していた過去が明らかになったことで、医大への復学を拒否される。
ラジに危険地帯への徴兵令が出る。
父親の出征後、ドルサは夜におねしょをする。ドルサは、友達のメフディから聞いた【ジン】という悪霊を怖がっている。
シデーは、メフディの保護者に「【ジン】の話を娘の前でしないで欲しい」と頼みに行くが、メフディは両親を目の前で殺害されて以来、口が聞けなくなったと知る。
ある日、イラク軍がテヘランにミサイルを発射し、シデーとドルサの住むアパートにも撃ち込まれる。
2人は無事だったが、その日以降ドルサの可愛がっていた人形キミアや、シデーのビデオテープが家の中で行方不明となる。
ミサイル攻撃により負傷した住人は、その後心臓発作で死亡した。死亡した住人は病院に搬送された後元気だったが、何かを目撃してすぐに死亡したらしい。その住人の遺族は、【ジン】に殺された…と言いたげ。
シデーは【ジン】の存在を全く信じないが、知人から「【ジン】は風を頼りにして、憑依する相手を探してる。風が吹くのは、不安と恐怖がある場所。一度【ジン】に狙われれば、逃げることはできない」と言われ、不安になる。
シデーは夜、部屋の中で【ジン】を目撃する。
【ジン】は人間の女のような見た目で、ローブを着ている。
ドルサを連れてアパートの外に逃げるが、警察に保護され、家に帰るよう言われる。
翌日、【ジン】が再び家を訪ねて来る。実は、以前から【ジン】が、シデーとラジが不在にしている時、度々ドルサに会いに来ていたことが分かる。
【ジン】が娘を連れて行こうとしていることに気づくシデー。
シデーは、自分のタンスの中で無くなった人形キミアを見つける。
その直後、空襲警報が鳴り、シデーはドルサを連れてアパートの地下室へ向かう。
【ジン】は2人を追いかけて来て、ドルサを騙して連れて行こうとする。
シデーは、娘を取り返すと車に乗ってアパートから離れ、父親の実家へ向かう。
ドルサは首のちぎれたキミアを抱えている。
