ゴン吉

ナチュラルのゴン吉のレビュー・感想・評価

ナチュラル(1984年製作の映画)
4.0
35歳の中年ルーキー野球選手がメジャーリーグで奮闘する姿を描いたスポーツヒューマンドラマ。 
原作はピュリツァー賞作家バーナード・マラマッドの小説。 
ロバート・レッドフォードが主演、グレン・クローズがヒロインを演じ、ロバート・デュヴァル、キム・ベイシンガー、ウィルフォード・ブリムリーらが共演。 

ネブラスカの田舎町に住む少年ロイ・ホッブスは野球好き。木を削って手製のバットを作り、”ワンダーボーイ”と”稲妻マーク”をバットに刻む。それから6年後、20歳になったロイ(ロバート・レッドフォード)は、恋人アイリス(グレン・クロース)に別れを告げ、メジャーリーグの入団テストを受けるためにシカゴに旅立った。列車の中で、名バッターのウォンボルト、スポーツ記者のマックス(ロバート・デュヴァル)、女性ハリエット(バーバラ・ハーシー)の3人連れと出会う。汽車の給水待ち時間にロイはウォンボルトと対決することになり、ウォンボルトを三振に仕留める。シカゴに着いたロイにハリエットから誘いの電話があり、彼女の部屋に行くと、ロイは彼女に撃たれてしまう。16年後に35歳となったロイは低迷していたニューヨーク・ナイツにルーキーとして入団する.....   

ナチュラルは天才を意味し、ワンダーボーイは神童のこと。
田舎町に住む野球一筋のロイは、大リーガーになる夢を掴みかけるも銃撃事件によりプロ選手への道は一旦は絶たれてしまう。
しかし夢をあきらめきれず、35歳にして中年のルーキーとしてメジャーリーグに入団。
スポーツ選手としては一般的には引退する年齢にルーキーとして挑戦するヒューマンドラマが繰り広げられる。
監督に無視され続けて耐え忍ぶ日々やチャンスを掴んだかと思えばスランプに陥ってしまう。
それを陰ながらに支える幸福の女神役を演じたグレン・クローズも素敵です。
後半ではロイに更なる絶体絶命の試練が訪れる。
そんなロイをロバート・レッドフォードが好演する。
ロバート・レッドフォード自身も若いころは野球で活躍していただけに感慨深い。
一方で、ロイの強打により打球の糸がほどけたり、球場の時計を直撃するなど、漫画のようなコミカルな打球シーンが沢山あり笑いを誘う。
ユーモアを交えながらも山あり谷ありの人生を描いたヒューマンドラマです。
果たしてロイを待っていた運命は如何に? 

2024.3 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕) 
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