たけちゃん

ビッグ・アイズのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
4.0
人はなんでも目を通して見るでしょ?


ティム・バートン監督 2014年製作
主演エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ


三が日が開けますね。
昨日の夜も新年会で、今日もぼーっと過ごしてましたたけちゃんですm(_ _)m
それでも少しずつ通常営業に戻ります( •̀ω•́ )و✧

勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、1月3日は「ひとみの日」です。
「1(ひと)3(み)」の語呂合わせから眼鏡・コンタクトレンズ業界が制定したものです。10月10日の「目の愛護デー」は有名ですよね。

前にこの日を調べてから「ひとみの日」には「ビッグ・アイズ」を取り上げようと思っていたので、やっとその日が来ましたよヘヘッ(´∇`)






さて、映画です。
今作は実話なんですよね~。
画家のマーガレット・D・H・キーンの伝記映画で、しかも監督は大好きティム・バートン。なら観るしかないでしょ?


その前に……
【マーガレット・D・H・キーン】
本名はペギー・ドリス・ホーキンスといい、1927年9月15日生まれで、まだ、存命です。
映画のエンドロールにも写真が出ましたよ。
現在はサンフランシスコに"キーン・アイズ・ギャラリー"を構えて活動しているようです。
本人は知らなくても、あのおっきな目の絵はどこかで見たことがあるのでは?




オープニングは、やっぱりティム・バートンでしたね~。
プリンターのアップなんですが、この繰り返し行われる作業をひたすら映す演出。この映画がティム・バートン作品ですよ~って、挨拶になっている( ˘ ˘ )ウンウン
プリンターは何に使われるのでしょうね((゚艸゚)フフフ

そして、その後に映るアメリカの街並み。
「あれ?これ、シザーハンズだったっけ?」って思う(笑)
もう、ここまでで大好き決定です(ˆωˆ )フフフ…

音楽もお馴染みダニー・エルフマン。


でも、序盤は意外なほどティム・バートン風味が薄い。ダニー・エルフマン風味も薄いの。
あれ?ティム・バートンらしくないぞ……なんて思っていたら、どんどんらしくなりました(笑)

ティム・バートンって、社会的弱者を際立たせる監督なので、今作のマーガレットも夫に虐げられ搾取される社会的弱者。テーマ的に納得です。
演出よりは演技で表現していたのが、らしくないと言えばらしくない?でも素晴らしかったよ。



なんと言っても、ウォルター・キーンを演じたクリストフ・ヴァルツですよね。あの人の良さと口のうまさは、最初から怪しいけど⸜( ¯⌓¯ )⸝
途中からは「シャイニング」のジャック・ニコルソンばりの描写もあり、大変貌しますよ( ̄^ ̄ゞ
さすがでございましたし、後半の法廷シーンとかも本当に呆れるほど嫌な感じで、上手すぎます!


また、主人公のマーガレット・キーンを演じたエイミー・アダムスも良かったなぁ。
彼女、美人なのに、そうは見えない役作りでしたもんね。ディズニープリンセスを演じたとは思えない( ¯−¯ )フッ
特に、中盤から人目を忍んで絵を描くところなんかね。精神的に病んでいくのが伝わります。

あと、「ビッグ・アイズ」と呼ばれる絵の独特の雰囲気は如何にもティム・バートンが好みそうで、今作を撮ったのも納得。マーガレットが病んでいく中で、目に映る人がビッグアイズになるところとか、まさにティム・バートンでした。


それに、ティム・バートンって、子供は可愛い子を使わないんだよね。マーガレットの娘とかビッグアイズの絵みたいな顔立ちに描いてますから趣味が悪い。




最後にプチ音ネタ💩ウンチクンです!
映画前半は、時代もありマイルス・デイヴィスの「Doxy」や有名な「Moanin」などのジャズナンバーが使われていましたね。

変わって、エンドロールで流れた主題歌「Big Eyes」を歌うのはラナ・デル・レイです。
ラナ・デル・レイはアメリカのシンガーソングライターで、2012年にメジャーデビューしました。
憂いを帯びた歌唱が多く、ハードコアならぬ"サッドコア"なんて呼ばれたりします。

映画でのコラボも多くて、今作だけではなく、"マレフィセント"の「いつか夢で」やギレルモ・デル・トロ監督が製作と脚本で参加する最新作「Scary Stories 怖い本」、もうすぐ公開の「チャーリーズ・エンジェル」などでも彼女の歌を聴くことが出来ますよ。注目してみてください。




という感じで、いつものティム・バートンとは一味違いましたが、実に面白かったです。よろしかったら、「ひとみの日」の今日、どうぞ!