とり

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のとりのレビュー・感想・評価

3.9
エニグマ含め昔からナチスの兵器などに関心があるので観てみました。
とても見応えのあるドラマだったけど、ちょっと期待してた内容と違いました。
解読したチューリングの人物像にスポットを当てるのがメインで、エニグマそのものはわりと脇役。
一人の天才青年の青春映画とも言えるかも。

やたら大げさな音楽が過剰気味にかかってて気になってたんですが、終盤はすっかり静かになりました。
チューリングの感情と連動してたように思います。
解読機の作動音がめちゃくちゃよかった。

演出や脚本にちょっと重厚感が足りないと感じましたが、そのあたりを地味ながらも落ち着いた演技で脇を固める役者さんたちがカバーしました。
本作でのキーラ・ナイトレイはあのド派手な顔立ちで微妙に損をしてますね。聞き取りやすく美しいイギリス英語と堅実な演技。それでもやっぱりお顔に見とれてしまいました。

ちょっと時系列をいじりすぎてたのがもったいなかった。ストレートに勝負しても十分面白いお話に仕上がったと思います。
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