岩井

いま、輝くときにの岩井のレビュー・感想・評価

いま、輝くときに(2013年製作の映画)
4.0
トップガンマーヴェリックで最高にイカしてたマイルズテラーの出演作が見たくて。
彼の顔の傷はトップガンでも気になってたんだけどこの頃からあるんだ。調べたら2007年に事故に遭ったらしい。事故怖いですね!

95分の短い映画だからこそ深夜に見始められたんだけど、シリアスな映画には95分は短すぎるね。せっかくいい題材いい役者なんだしもっといろんな動機の深掘りがあった方が良かったと思う。
主人公サッターについて、彼自身の主観と、サッターを取り巻く人々からの客観をうまく使い分けながら描いている。
サッターに共感できない人がほとんどだと思うし、自分もそうだったんだけど、ラストにかけてはサッター本人から初めて本心が語られて、サッターにできる精一杯を見せてもらった気がする。

ラストのラストのエイミーの表情は本当にすごい。演技力の具現化って感じ。
観ている人に解釈を委ねるラストシーンって今までいろんな作品で使われてたけど、今作のシーンは理想と現実をそれこそ客観的に見直せるように前の約90分間で誘導されているわ、思う壺だネ。

自分も自分のことしか愛せないクソ人間なんじゃないか?と思わされたり、何事もBoth sidesでTwo storyだよなって大きく頷いたりしながら、今後もずっと幸せでいるために、「いま、輝くときに」何をすべきなんだろうって悩んでしまった。まだ先は長いからこそ、未来のために何ができるか考えないとな!
岩井

岩井