まみこwith餅さま

繕い裁つ人のまみこwith餅さまのレビュー・感想・評価

繕い裁つ人(2015年製作の映画)
4.5
池辺葵さんの柔らかいけど芯のしっかりした原作漫画を、かなり正確に映画化してあり、奥行きのある素敵な世界が楽しめました。

監督の三島有紀子さんの力量もさることながら、主演の中谷美紀さんの凛とした存在感が半端なく、印象的な作品となっています。

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原作をアレンジした、古風で趣きある家屋や調度、魅力的な図書館。喫茶店のチーズケーキなど細部の美しさもお見事!

自分の生き方に迷いのない女性は、どんな職種でもステキですが、祖母から受け継いだものを守り育ててゆく市江さんの姿は、すこやかに伸びてゆく大樹を見るようで頼もしい!

夜会のコンセプトや継続させてゆく熱意、それが可能なコミュニティにも憧れる。
夫婦じゃなくても参加できたらいいな。
壁の花でもいいから。
優雅な雰囲気にひたって葡萄酒を飲みたい!

    🌹✨🥂✨🌹


原作漫画の最終巻に、この映画に寄せて描かれた4頁があります。映画のなかの、南洋裁店と市江さん、そしてスタッフの方々への感謝が感じられる、あったか〜い作品です✨✨✨


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🪡ちょっと残念だった点🪡

夜会に乱入する女の子達は、あまりに礼儀知らず。原作にもあるから仕方ないけど、二度はやりすぎと思う。せっかくの雰囲気が台無し。
それまでにも子供用を依頼されて作っているし、頭を下げて頼むのは不自然。

藤井さん役は、もう少し物静かで大人っぽいタイプがよかったと思う。中谷美紀さんとでは違和感ありすぎた。

図書館での藤井氏のおせっかい行為には引いた。読書中に本を押し付けられたら、どんな気持ちになるか想像できないのかな。
不要かつ不快なシーンだった。


👚閑話休題👚

思い返せば、子供の頃、一着だけワンピースを仕立ててもらったことがある。普段着は母が編んだり縫ったりしてくれて、気に入っていたけど、この青い服には特別感があり、大事に着ていた。裕福でもなかったのに、よくつくってくれたなぁと、いまだに感謝しています。

娘達にもつくってあげればよかったと、今更に後悔!🥲
南洋裁店が近くにあれば駆け込みたい!