はま

白鯨 MOBY DICKのはまのレビュー・感想・評価

白鯨 MOBY DICK(2010年製作の映画)
3.0
《エイハブ、こちらピークォド。合流地点に到着した》

…って、これネタわかる人いるかな(笑)
私が「白鯨」という作品を知ったのはこんなセリフがゲーム中に出てくる「メタルギアソリッドV:ファントムペイン」でした←
「白鯨」って教科書にも出なかったんですもん… 大人になるまで一度も関わりませんでした…。

つい最近、クリス・ヘムズワース主演の方は観てたので「あれと同じ感じかな?」と思ってたら、あっちは「『白鯨』の物語の元になったエセックス号沈没事件」を描いてる作品だったんですね。
(自分でレビュー書いといてド忘れしてる)

物語で言えばこちらは完全に小説『白鯨』を映像化してるそうで、本編も前後編に分かれる大作。
WOWOWでの放送も2回に分けられていたので本編は約3時間10分の長尺。続けて観たけど疲れることはなかったかな…?

ちなみに前編「冒険者たち」は白鯨ことモビー・ディックに出会うまで、後編「因縁の対決」はそこから海での終わりまでとなっていました。
小説がどんな感じなのか知らないので詳細は分かりませんが、意外とナレーションで済ますとこはバッサリ言ってるのかな?って感じを受けました。

で、私てっきり船が沈没してからが本番だと思ってた(『白鯨との戦い』引きずりすぎ)ので、「なかなか沈まないなぁ」「盛り上がらないなぁ」とか思ってました←
そこは完全に私が間違ってたんだけど、でも案外ストーリーはシンプルな作品なんですね…。

ピークォド号が直面した、海での出来事だけを字面にするとかなり淡々として、でもその分人間の内面性に関してはかなり深く掘り下げてて…。
宗教的な部分までは理解できずとも、ああ、これが名作文学と呼ばれる所以なのかな、とも思いました。

それに、やっぱりクジラと戦うシーンは迫力あるし、怖いです。
巨大なものを前にした人間というのは何と小さいことか… と改めて人間の愚かさと恐ろしさを見ました。あんな小さなボートの数人で殺してしまうんだからなぁ。

じゃ、若干クジラのCGに違和感はありましたけどね(笑)
時代だ時代ー!と思ったらそこそこ最近の作品だったのでなんとも言えない気持ちになりました←
一番(気持ちが)盛り上がるべきシーンで「うーん」て思っちゃうの、意外と致命的なのでは…。


エイハブ船長のモビーディックに対する感情は、劇中の船員たちと同じく感じることはできたと思います。
あと鯨油の臭さの表現が、なんというか、本当にくさそう←


可愛いビリー・ボイドが出てるよ!ってとこも楽しみだったけど、出番は前編だけでした(笑)
でも歌を歌うんだぞ…!
はま

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