前後編にしたことでハードルが上がることにどこまで意識的だったか。
犯人探し、真実の解明の期待が上がってしまうのにこの筋では肩透かしだし、じゃあ尺をとって人物を掘り下げるかと思えば、似たシーンの使い回しと無駄に長い間、全く機能しない大人パートなど、前後編にする意義が全く見えない。市川美和子は結局なんなんだろう。
そして、学校で裁判を開くという出オチ頼みで、裁判を自ら開く子供たち偉い、みたいな。そんな薄っぺらい記号だけで感動するのは無理。全く成長してるように見えなかった。
そして何より、人の死の扱いがいつもの軽い感じで、火事やDVも含めてバンバン殺しておいて、いじめはなくなりましたってハッピーエンドでもなんでもないし、そもそもロジックがめちゃくちゃ。
真相としても結局、あの死を肯定してると捉えられても仕方がない描き方で、あんなのダサく描かないと。ツルッと落ちた事故でいいよあんなの。