chiyo

シュトルム・ウント・ドランクッのchiyoのレビュー・感想・評価

2.0
2014/10/17
ギロチン社の知識が乏しすぎる自分が残念だけれど、大正ロマンな舞台設定は大好き!そして、確固たる理想を抱いているものの、どこか抜けていて詰めが甘すぎるギロチン社の面々。そんな彼らの行動がコミカルに描かれる。が、彼らが辿る末路を思うと、単純に笑ってしまって良いものか、少し迷ってしまう。彼ら以外のシーンでも、関東大震災後の朝鮮人虐殺事件を仄めかす描写が、あまりに不謹慎で観ていて辟易としたりも。それでも、独特な映像や音の使い方はなかなか楽しい。前者は障子越しの赤や青のライトが印象的、後者は好みが別れそうだけど場違いな効果音が意外に楽しくて、個人的には結構好き。それにしても、結局は最後までエミルの正体は分からなかったし、甘粕の弟の設定に無理があるのが妙に引っ掛かってしまった。全体的に、遊びすぎた感のある作品。
chiyo

chiyo