2022年 1月10日 unextにて。
ブラジルのルーザー3人組の日常を、スタイリッシュに描いた作品。
特に前情報なしで見たが、モノクロでジム・ジャームッシュへのリスペクト溢れる雰囲気のせいか(部屋にstranger than paradiceのポスターが貼ってあった)、duckseasonを思い出した。
オリンピックを控えて国が特需で賑やかになろうが、蚊帳の外にいる人間には関係がない。いつでも金がないし、ビールとウィードで日常を怠惰に過ごす彼ら。主人公達の現状への焦燥感とかエスケープ願望とか痛いほどに共感する。
ルーザーの怠惰な日常をダラダラと映すような映画ではあるんだけど、時の流れの非常さに目眩を覚えた。
後半の焦燥感が迸っている流れからのラストシーンは、だいぶ小洒落てるし良い終わり方だったなあ。