このレビューはネタバレを含みます
結婚に限らず、生きるとはなりすますことだ、と。
シャーロックのシーズン4第2話にもあったが、「私は私が望む私になりたいのではない。あなたが望む私になりたい（何故なら私は弱いから）」。外ヅラが内面となる、それはあり得る。
金や法が幻想なのと同じように結婚や絆も幻想と。幻想を成り立たせるには協力が必要。
その点において、本作はエイミーのあり方を全肯定しているわけじゃないが、「結婚すなわち仮面」と真に受ける観客も多く居るだろう。本作は下品な結論に誤読されやすい。
「失踪○日」ってキャプションが何度も出るのは、あまり格調高くない。
女を天使や妖精に例える理想化、それとはまあ逆だがある種の理想化がフィンチャーにはある（敢えてなのかもしれないけど）。
