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バウンドのトルーパーcomのレビュー・感想・評価

バウンド(1996年製作の映画)
3.5

#バウンド
ウォシャウスキー初監督作。マトリックス新作公開に向け、未見だったので観賞。
主人公のレズカップルがマフィアを出し抜いて裏金を騙し取るスリラー。


■映し方が面白い
マフィアと駆け引きする緊張感ある各シーンで隠し持った拳銃の見せ方とか、主人公2人のラブシーン等、カメラワーク/見せ方が独特で面白い。

ちょっと寄りすぎじゃない?ってくらい、
拳銃とか唇とか太ももとかにカメラがぐわーっと寄って、そこからなめるように人物の顔に上がっていくみたいな映し方が多くてなんかエロかった。

話は割とシンプルなんだけど、見せ方がうまいので緊張感が持続してスリルがある。


■キャラクター
・ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)
マフィアのシーザーの恋人でレズビアン。
最初割とイライラする感じのキャラだったけれど、後半にいくにつれて彼女の強さも出てきて良かった

・コーキー(ジーナ・ガーション)
出所したての元泥棒で、レズビアン。
引越初日に隣室のヴァイオレットに誘惑されて関係を持ち、シーザーの裏金奪取に協力する。

女優さんのルックスがとにかくイケメンすぎる。表情/生意気そうな口元/歩き方/酒の瓶の飲み方、いちいちキマッてる。
ジョジョの5部6部あたりに出てきそうな顔立ち。ちょっとルビーローズにも似てる気がする。

・シーザー(ジョー・パントリアーノ)
バッドボーイズシリーズの上司が演じた短気なマフィア。
序盤はしょうもないキャラかと思っていたけれど、中盤から彼の必死な姿がかなり良かった。
一線超えたあたりから、覚醒した感ある。


■その他
・10回だけ質問する、エグい。シンプルだけどベストシーン。

・冒頭、隣人2人がサングラス姿で登場。監督の後のヒット作マトリックスを想起させられる。

【スコア】
★3.5で。

序盤はイケメン主人公のコーギーを眺める映画かなと思ってたけど、
中盤以降のヴァイオレットvsシーザーの駆け引きがスリル満点で楽しかった。

話は凡だけど映し方が面白いので飽きずに最後まで観られる。
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