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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニストのkuuのレビュー・感想・評価

3.6
『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』
原題 Paganini: The Devil's Violinist.
映倫区分 PG12.
製作年 2013年。上映時間 122分。
19世紀イタリアの天才バイオリニスト、ニコロ・パガニーニのスキャンダラスな人生を、『不滅の恋 ベートーヴェン』のバーナード・ローズ監督が映画化。
欧米を中心に絶大な人気を誇るドイツ人バイオリニスト、デビッド・ギャレットが主人公パガニーニ役でスクリーンデビューを飾り、名器ストラディバリウスで名曲の数々を奏でた。

1830年、イタリア。
敏腕マネージャー、ウルバーニの働きで富と名声を手にしたパガニーニは、私生活では女や酒、ギャンブルにまみれた堕落した毎日を送っていた。
ある日、指揮者ワトソンの尽力でロンドン公演を行うことになったパガニーニは、そこでワトソンの娘シャーロットと出会う。
美しい声を持つシャーロットと音楽を通して心をかよわせ、初めて本当の恋を知るパガニーニだったが。。。

19世紀イタリアに生を受けたパガニーニは天才ヴァイオリン奏者でもあって、作曲家。
小生が大好きなラフマニノフも彼に影響受け『パガニーニの主題による狂詩曲』っての作ってて 第18変奏曲は心か洗われるような美しい曲やと思います。
汚れた己の心を浄化してくれるよう。
短いのが残念やけど、出始めの主題はパガニーニの24のカプリースの24曲目のテーマ。
このテーマは,リスト,ブラームスとかも使っとるほど。聴いて頂ければ幸いす。

https://youtu.be/0DtqzuXqOq0 

パガニーニは7歳から父ちゃんや専門教師にバイオリンを学び、13歳にはもう習うとこないわって云う程の新堂冬樹のエロエグを覗かせる神童っぷり(新堂冬樹は関係ないかぁ)が偲ばれる。
鬼才バイオリニストを現代の鬼才、デイヴィッド・ギャレットが演じとるなんて気付かんかったっ、それを知って急ぎ観た。聴いた、コーター8710中古車センター(意味不明)
彼ギャレットは、クラッシックとロックの融合曲も多々演奏してるし大好きなヴァイオリニストの一人!Bon Jovi「Livin' On A Prayer」なんかも弾いてる。

https://youtu.be/rQTc6oIKlMc

ついでに関係ないですが今大好きなヴァイオリニストのネマニャ・ラドゥロヴィッチ(奇抜なメタルファッションでヴァイオリンもかなり天才)も重ねて聴いて頂ければ幸いす。

https://youtu.be/GzLuRjIFh7g

バイオリンの音色好きにゃたまらんし必見かな?必聴かな。

ストーリーは、この際どうでもいっかな笑
並外れた才能を持とるのに、不遇の日々を送るバイオリニスト、パガニーニ(デイヴィッド・ギャレット!シブすぎる)の前に突如現れた悪魔の使徒?ウルバーニは、彼をチョー有名なバイオリニストにしたると約束。
ウルバーニはあの手この手、あの足この足の手段を用い名門劇場での公演を成功させ、パガニーニは一躍富と名声を手に入れる。
成功後も放蕩生活を送る彼のとこに、ロンドンデビューの話が舞い込ムムム。
パガニーニの伝記っても一生をなぞるわけちがって、1830年辺りからの数年、ロンドン描いたモンでした。
1830年パガニーニ本来50近い48歳?。
主演のデイヴィッド・ギャレットが全く50には見えんやん演出自体で老けさせようとしてへんし(まぁギャレットファンが怒るわなぁそれじゃ)。
せやし、混乱するし時代は忘れて、あれ?おかしいでと、アラフィフまでの間に国立管弦楽団の主席ヴァイオリニストになってるはずやし、
ナポレオンの妹とポッカリ浮名を流しとったりと。
はたまた、ウィーン公演を成功させとったり、
シューベルトとかの音楽家に影響を与え、ゲーテとかの文豪とも会って。。。
そーとー有名な音楽家のはずやのに。
まぁそんなん忘れること心掛け鑑賞。
次はゲーテの映画観るかぁ。
ウルバーニ自体、まるっきり架空の人物ちゅうワケじゃ無く実在する従者・ウルバーニと他の人物を掛け合わせて作った半実物らしい。
伝記として中途半端、恋愛ものとして中途半端、ミステリーとして中途半端やけど、鬼才が演じる鬼才の音楽。
それはもう、それだけは本物やし素晴らしい。ヴァイオリンの音色が大好きやちゅう方にはホンマ心からお薦めすよ。
劇中でシャーロットが歌うアリアの原曲『パガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番・第2楽章』。
聴き比べるのも一興かな!

Io ti penso amore
Quando il bagliore del sole
Risplende sul mare.
Io ti penso amore
Quando ogni raggio della luna
Si dipinge sulle fonti.

Io ti vedo
Quando sulle vie lontane
Si solleva la polvere
Quando per lo stretto sentiero
Trema il viandante
Nella notte profonda
Nella notte profonda.

Io ti sento amore
Quando col cupo suono
Si muovono le onde
Nel placido boschetto caro
Spesso ad ascoltare seduto c'è

Io sono con te
Anche se tu sei lontano
Sei vicino a me
Anche se tu sei lontano
O fossi qui
O fossi qui

翻訳はネットより抜粋。

私は貴方を想っている、愛しい人よ
太陽の光が
海を輝かせるとき
私は貴方を想っている、愛しい人よ
月の光が
泉の水面に煌めくとき

貴方が見える
はるか遠くの道に
砂塵が舞い上がるとき
狭い細道で
旅人が怯えるとき
夜の深い闇の中で
夜の深い闇の中で

私は貴方への想いを感じている、愛しい人よ
くぐもった声が
波のようにうねるとき
私は美しい静かな森へ行き
腰かけてその声を聴く

私は貴方と共にいる
たとえ貴方が遠くにいても
貴方は私のそばにいる
たとえ貴方が遠くにいても
ああ、貴方がここにいたなら!
ああ、貴方がここにいたなら!
kuu

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