女流作家エリノア・グレンが大ブームを巻き越した、恋愛小説「アレ(IT)」の映画化。百貨店の売り子ベティが役員を落とすまでのベタな恋愛喜劇です。
美人でもなく、スタイルも良くない主人公は、教養も無いが、明るさと色目やシナの作り方だけで役員のハートを掴む感じで、私の目には興ざめにしか映りませんでしたが、当時の女性には夢を与えたのでしょう。
英語に「It Girl 」という今でも使われる常套句があって、本作・主演のクララ・ボウのような世間を騒がすセクシーな女性を指す表現で、この映画が如何に大きな社会現象を巻き起こしたかを象徴しています。
その場凌ぎの『アレ(IT)』(=セックス・アピール?)があれば、恋は成就するという、典型的な夢物語なのですが…
私は、乗り切れませんでした。