ゆず

プールサイド・デイズのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

家に引きこもりがちな冴えない少年、ダンカン。母・母の新しい恋人トレント・その連れ子、の3人と共に、トレントの別荘で一夏を過ごす事になる。家族、居場所探し、友情、恋、アルバイト…とその仲間たち。人生が大きく変わったであろうダンカンの一夏を描いた青春映画。

凄く雰囲気の良い映画。スティーヴ・カレルが笑い抜きでここまで嫌な役やってるのはじめてみた。とても意外。
悩める内気少年ダンカンはもちろん、従業員仲間皆良いキャラだし、家族や隣人一家に3馬鹿キッズ等々、脇役も良い。何よりサムロックウェル演じるオーウェンのカッコ良さときたら(仕事してないのに)。
口を開けば冗談とデタラメばっかで無責任なふざけたおっさんなのに、子供相手でもちゃんと向き合って目を見て話してくれる。悪い面を叩くんじゃなく、良い面をしっかり見て自分らしく生きる事を全力で肯定してくれる大人。かっよすぎだよ。
ダンカンに感情移入してしまうからこそ余計にかっこよく見えるんだよなあ。私もオーウェンと友達になりたい。あんな人が近くにいたら、きっと小さいことでグチグチ悩まないで前向きに生きていけるのに!w

成長モノとしても大好きだけれど、何よりもいきいきとした登場人物たち、「夏!」っていうあのバカンスな空気、そんでWaterWizzの色、雰囲気、賑やかな客の声、水の音、もー大好き!一番嫌いな季節なのに、これを見るとたまらなく夏が恋しくなる。あの空気に触れたい。何気ない軽い台詞ややりとりがいちいち素敵で、あの人達の中にすごく混ざりたい。いいなぁ、WaterWizz。ひと夏、いや数日だけでもいい、あんなところであんな仲間と働いてみたい。

海外版BD(ASIN:B00DL47424)にて視聴。日本語字幕も吹替も収録されてます。日本では2015.4.15レンタル開始。
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