タナターナー

プールサイド・デイズのタナターナーのレビュー・感想・評価

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
5.0
母親の再婚相手が持っているコテージは主人公にとっては地獄みたいな所だったかもしれない。
ただそんな地獄で彼は少女が乗るような自転車を見つける。自転車は映画の小道具としてよく使われるが、今回はまさしくお手本の様な自転車の使い方だった。彼は地獄から自転車を漕いでプールへ抜け出す。
するとそこには自分を理解してくれる人々がいる。
小さな世界から彼は自らの力で抜け出して自分の存在価値を見いだしたのだ。
今生きてる世界に嫌気がさしたら自転車に乗って少し遠出してみよう。もしかしたらそこに自分の居場所があるかもしれない。
そうすれば元の居場所に戻った時、現状を打破できるくらいには成長しているかもしれない。
この映画はハッピーエンドとは言えないが、いずれいつか訪れるハッピーエンドの小さな伏線が詰まった作品だと思う。彼はまだ14歳なんだから、ここで順風満帆な奴より幸せになるだろう。というか、なって欲しい。なれ!
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