MikiMickle

プリズナーズのMikiMickleのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.0
感謝祭の日、暖かい家庭に恵まれたケラー(ヒュー・ジャックマン)の娘が友人フランクリン(テレンス・ハワード)の娘とともに行方不明になる。
ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は、近くに駐車してあったキャンピングカーの持ち主で、10歳程度の知能しかないアレックス(ポール・ダノ)を拘束するのだが、2日で釈放されてしまう。

ロキ刑事に不信感を抱いたケラーだったが、アレックスが言った一言で、彼が犯人だと確信する。そして、自らアレックスを追い詰めるのだが………


と、ここまでが映画の3分の1。



全編を通して、かなり重くのしかかるストーリーになっております。

娘がいなくなってしまった父親の狂気の話でもあるんだけれど、
そういった事件は今現在の日本において決して他人事ではないし、色々と考えるところがある。

153分という長い映画。いつになったらこのジメっとした雰囲気から解放されるんだって思ったりもする(笑)
でも、良く練られたストーリーで、一気にひきこまれる。伏せんも細かにあり、サスペンスとしてはなかなかのもの。二転三転するプロット。想像してた映画と全く違った、よくできたサスペンスでした。

娘を取り戻したい一心で狂気的になっていく父親ケラーと、冷静な中にも熱い刑事魂をもつロキ刑事の対比。そこも見物です。
演技、迫真に迫ってる!

映像も素晴らしくて、曇り空・雨・雨で滲む街の光… 不安感や絶望をうまくあらわしていました。
アカデミー賞撮影賞ノミネート作品。
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