亜硝

チョコレートドーナツの亜硝のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
1.6
元となった事実自体やゲイに対する偏見などは重要な問題であることは間違いないけど、それを踏まえても映画としての出来は良くないと思う。映画賞を取ったのも、そういう問題を扱っているということだけで評価されているような気がしてならない。はっきり言ってなにもかも全部陳腐じゃないですか?

偏見を投げかける人々の描写がよくある感じで、それに対する応答も返答もよくある感じなので、「うーん、まあそういう問題があることは知ってるよ」以上の感想を持ちにくい。ただただ説教をうけているような感じで、登場人物の気持ちになって問題意識を共有することができなかった。なんでだろ?マルコに愛情を感じるようなエピソードが弱いからなのかな…マルコと別れることになっても「大切な人を失った」という感じになれなかった。ふーん、そうなのね…という感じで……

こんなに酷い目に遭ってる人がいますよ!と主張するだけの作品が作品として評価されてるのは正直言ってどうなのか?と思ってしまう。プロパガンダ的というか……好きな人は好きなんですかね。自分にはよくわかりません。
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