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チョコレートドーナツのnattyan9のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
1.5
『チョコレートドーナツ』★☆
 
・・・・・・
うーん、すいません。
苦手です。
 
控えめに言っても、酷い。
(子供のラストシーンが特に) 
 
劇中でも出てくる台詞
「この裁判は、
誰のためのものですか?」
 
を借りて言うと、
 
「この映画は、
誰のためのものですか?」
 
つまり、
子供が何を考えてるかが
ほぼほぼ、
フォーカスされてない。
(幾つかのカットはあるけど、
 シーンが少ない)
 
これは、
監督の無意識化の差別に近い。
(結果的に)
 
(障害者は、差別さえされない。
 聞かれていない。
 黙殺されている) 
 
ゲイが親になることへの差別を、
この物語の障害とするなら、
「親」を描くなら、
まず、「子」
そして、人間を
先に描くべきだと思う。
 
 
 
 
ps.
なので、子供を主人公に
して欲しかった。
(もしくは、
ラストに使って欲しくなかった。
ゲイを主役にするなら、
ゲイで終わるべき)
 
子供のシーンを増やして欲しい。
もしくは、
主人公と子供が
どう関係性を築いて行ったかを。
(この部分もシーンが足りない)
そして、
それをラストの子供のシーンの
フラッシュバックに
使って欲しい。
 
とにかく、
「親子」
「(人間)愛」
(同性愛の前に、
たまたま好きなった人が
男だっただけ)
という
部分について、
もっと掘り下げて、
シーンが欲しかった。
(そうすれば、
離される時に
もっと感情移入しやすいと思う) 
 
 
ps.
子供のラストシーンは、
脚本のご都合主義にしか
感じない。
(オチを付けるという)
酷い。 
 
 
ps.
違う言い方をすれば、
もったいない。
脚本が。
 
目の付け所、テーマはいいのに。
掘り下げが浅い所が、
審査員賞ではなく、メインの賞を
逃してる理由だと思う。
 
 
ps.
アラン・カミングの深い歌唱力が
この作品を支えてる。
 
 
ps.
子供にとっては、
初めての父親、
もしくは、親なので、
そこは描いて欲しかった。
 
あと、
ゲイの
発覚の仕方としては、
「ぼく、
お父さんが二人できたんだ!(↑)」
って、子供の無垢な発言から、
発覚した方が、
劇的でいいなぁ
と思う。
 
 
ps.
子供のラストシーンがなければ、
スコア3.5ポイント。
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