後で変更することも可能です

チョコレートドーナツの後で変更することも可能ですのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

ひどい映画でした。 冗長で退屈な話を延々と垂れ流すだけでした。 [1970年代のアメリカであった実話をもとに作られた感動作] だそうですが、 全く感動しませんでした。 同性愛、 ダウン症、 という [同情の押し売り] が揃っている段階で嫌な予感は していたのですが、 的中してしまいました。

そもそも、 [無口で何を考えているのか わからない、 突っ立っているだけのダウン症の子] をどうやって愛したのかが不明でした。 それを映画を通じて伝えることに失敗しているじてんで、 この映画は根本的に失敗でした。

ちなみに、 [実話をもとに作られた] と宣伝されているものの、 実話の部分は実際には [ゲイの男性が育児放棄された障害児を育てた] という部分のみです。 それ以外は全部創作です。 同性愛者が会社を解雇される話も、 障害者の親権を裁判で争う話も、 最後に障害児が死ぬ話も、 全部フィクションです。 本作はシアトル映画祭、トライベッカ映画祭など世界中の映画祭の「観客賞」を総舐めにしてきたそうですが、 それは [実話に基づく話] という基本部分に観客が感動しただけの話です。 その証拠に、 映画レビューにも 「実話だから泣いた] というコメントが非常に多いです。 つまり、 これは完全な [実話詐欺] なのです。

では、 なぜ監督は詐欺罪で逮捕されないのか、 と疑問を持つことでしょう。 実は、 国語辞典の [詐欺] と刑法上の [詐欺] には、 大きな違いがあるのです。 よって、 この監督のように、 国語辞典での [詐欺] を実行したとしても逮捕されません。 この映画は、 そういった法律のゆがみを利用した悪質な実話詐欺なのです。

私は今後、 [実話に基づいた作品] を絶対にみませんし、 [シアトル映画祭、トライベッカ映画祭など世界中の映画祭の「観客賞」を総舐めにしてきた作品] も絶対にみません。 もちろん、 この映画の監督 [トラヴィス・ファイン] の作品も、 死ぬまで みません。 そして、 この映画の監督には、 こう伝えたいです。

「お前の醜悪な商業主義で映画界をけがすな。」